関根綾こんにちは!
「詐欺業者の書き置き」管理人の関根綾です。
元広告代理店勤務の経験やWebマーケティングの知識を生かし、ネット上に蔓延する怪しい副業広告の「裏の仕掛け」や心理トリックを分析・発信しています。
今回検証するのは、InstagramなどのSNS広告で大量出稿されている「tappy(タッピー)」(運営:株式会社NEXTLINK)という副業案件です。
株式会社NEXTLINKが運営するtappyは、複数の悪質な副業アカウントへあなたの情報を横流しする誘導サイトなので、登録してはいけません!
今回は、広告の裏側を知る立場から、なぜこの広告に多くの人が騙されてしまうのか、その誘導導線をロジカルに解明していきます。
ドーパミンを出させる「ゲーミフィケーション演出」の罠
株式会社NEXTLINKが運営するtappyの広告ページを開くと、画面中央に「タップする」という大きなボタンが表示されます。
ボタンを押すたびに画面上の金額表示が1万円、2万円と跳ね上がり、最大99万円まで数字が増えて華やかな紙吹雪が舞い散る仕組みです。


このデザインは、ソーシャルゲームのガチャ演出やスロットマシンと同じゲーミフィケーション心理を利用しています。



画面上でいくら数字が増えて紙吹雪が舞っても、それはJavaScriptなどのプログラムによるただの視覚効果です!
実際のビジネスでは価値の対価としてお金が発生する「マネタイズ構造」が必要ですが、この画面上の数字には何の経済的裏付けもありません。
広告の基本は「何をして利益を出すのか」を明確に提示することですが、tappyの広告には仕事内容が一切記載されていません。


上の画像ように「大手企業との取引がある」という説明が広告ページに記載されていますが、これも信頼感を演出するための典型的なキャッチフレーズに過ぎないのです。
株式会社NEXTLINKが運営するtappyの正体は?|自社商品を持たない「オプトインアフィリエイト」
株式会社NEXTLINKが運営するtappy自体は、初期費用がかからないサービスです。



特定商取引法のページにも「商品代金:なし」と記載されています。


「無料なら試してみようか」と思ってしまいがちですが、これこそがユーザーの警戒心を解くためのフロントエンド(無料お試し)の罠です。
LINEに登録した後の動きを追うと、tappyから具体的な業務指示が届くことはありません。
代わりに「詳しくはコチラ」というリンクとともに、以下のような別会社の副業アカウントが次々と送られてきます。
送られてくる副業アカウント
- 株式会社with
- 株式会社LION
- 株式会社TOP



tappyは副業サービスそのものではなく、広告費を払って集めたユーザーの個人情報を他社へ横流しして紹介料を得る『アフィリエイト用の誘導サイト』なのです。
その証拠に、tappyのプライバシーポリシーには「登録情報を第三者へ提供する」という記載があります。


つまり、ユーザーは「無料で副業ができる」と思って登録したつもりが、実際には「自分の個人情報を他社に売却される商品」として扱われているのがこのビジネスのカラクリです。



なお、pattyが紹介してくる副業アカウントは、すべて怪しい副業アカウントです。
当サイトでは、tappyが紹介してくる副業アカウントの1つ「株式会社TOP」についても詳細を解説しています。
ぜひあわせてご欄ください。


株式会社NEXTLINKが運営するtappyの最終目的地は「15万〜200万円」の高額サポートプラン&借金勧誘
株式会社NEXTLINKが運営するtappy経由で紹介された「株式会社with」や「株式会社LION」などの誘導先を進むと、最終的に待っているのは高額なバックエンド(本命商品)のセールスです。
悪質な副業集客を行う業者は、いきなり高額決済を要求しません。
以下のように、ユーザーの心理的ハードルを段階的に下げていき、いつの間にか高額決済に疑いをもたなくさせる手法を使います。
- 認知:「1タップで稼げる」広告で興味を惹く
- 獲得:「無料LINE登録」で行動の心理的ハードルを下げる
- 教育:別アカウントへ横流しし、段階的に情報を小出しにする
- 決済:電話営業等で「15万〜200万円」の高額サポートプランを提示
実際に登録してしまった方の報告によると、「手元にお金がない」と断ろうとしたユーザーに対して、アイフルやプロミスなどの消費者金融で借金をして支払うよう促すマニュアルが存在しているようです。



この手法は、まさにtappyが斡旋してくる「株式会社トップ」が行う手法で、消費者庁から注意喚起も出ています。


『稼ぐための投資だからすぐ回収できる』と言って、手元資金がない人に消費者金融でローンを組ませる営業トークは、悪質なプロモーションの典型例です。



本当に再現性の高い良い商品であれば、強引に借金させて契約させなくても売れますからね。
株式会社NEXTLINKの特商法と広告マーケティングの裏側
事業者情報の信頼性を図る上で不可欠なのが「特定商取引法(特商法)に基づく表記」です。
tappyの運営元である、株式会社NEXTLINKの表記内容をマーケティング目線でチェックしてみましょう。
| 項目 | 記載内容 | 広告マーケティング視点での分析 |
| 販売事業者 | 株式会社NEXTLINK | 実態隠蔽・名義貸しのリスク |
| 運営責任者 | 横山勇士 | 実態不明 |
| 所在地 | 岐阜県岐阜市本荘中ノ町1丁目1番地 | 他社同名企業の拠点と重複 |
| 電話番号 | 080-8116-1659 | 複数案件で使い回されている格安SIM/携帯番号 |
| メール | [email protected] | 問い合わせ対応を制限するための専用アドレス |
① 使い回し携帯番号による「使い捨て型プロモーション」
特商法に記載された「080-8116-1659」は携帯電話番号ですが、この番号は「株式会社ワイズ」など他の怪しい副業プロモーションでも全く同じものが使い回されています。
Web広告業界では、トラブルや炎上が発生した際にすぐ番号やアカウントを破棄できるよう、固定電話ではなく格安SIMの携帯番号を使い回す手口が存在します。
② 実在する企業ブランドへの「便乗マーケティング」



最も悪質なのが所在地と社名です。
所在地である岐阜県岐阜市には、保険やコンサルティングを手掛ける実在の「株式会社NEXT LINK」が存在します。


しかし、その本物の「株式会社NEXT LINK」の公式Webサイトには、以下の注意喚起が掲示されています。
「現在、株式会社NEXTLINKの社名をかたった副業ビジネス詐欺と思われる事案が確認されております。弊社は一切関与しておらず、そのような事業を行っている事実もございません。」
引用元:株式会社NEXTLINK
実在するクリーンな企業の社名や住所を無断で使用するのは、検索エンジンで検索された際に『実在する会社だから安心だ』とユーザーを錯覚させるためのブランド便乗手法です。



tappyの運営元である株式会社NEXTと、こちらの株式会社NEXTLINKは完全に別の会社なので、騙されないでください!
株式会社NEXTLINKが運営するtappyの口コミ・評判の現実|怪しい副業広告の見抜き方
ネット上やSNSを探しても、「tappyで実際に稼げた」という実績データや肯定的な口コミは一切存在しません。
出てくるのは「誘導先で高額請求された」「個人情報だけ取られた」という注意喚起ばかりです。



元広告マンの視点から、悪質な副業広告を見抜く3つのポイントをお伝えします!
3つのポイント
- オファーの異常性
- 「ボタンを押すだけ」「短時間で月収〇〇万円」など、投入する労働量に対して対価が不自然に大きい
- 運営情報の不透明さ
- 連絡先が携帯番号のみ、または過去に別案件で使われた履歴がある
- ビジネスモデルの隠蔽
- 「何をして収益を得るのか」という事業構造が明確に示されていない
『誰でも簡単に稼げる』という広告クリエイティブが存在する理由はただ一つ、そう書いた方が広告をクリックされやすく、ユーザーがサイトに登録してくれやすいからです。
広告主にとって都合の良い甘い言葉の裏には、必ず高額な回収モデルがセットされていることを忘れないでください。
少しでも違和感を覚えたら、絶対にLINE登録や支払いをしないよう注意しましょう!
株式会社NEXTLINKが運営するtappyの罠に遭遇したときのステップ別対処法
広告マーケティングの裏側を知っていれば、相手がどのフェーズでどうやって心理的揺さぶりをかけているかが手に取るように分かります。



あなたが今どの段階にいるかによって、打つべき対策を整理しました。
広告を見て「試してみようかな」と迷っている段階
まだ広告を見ているだけであれば、そのままtappyの画面を閉じましょう。
このフェーズでの相手の狙いは、「1タップで稼げる」「最大99万円」といった刺激的なクリエイティブで認知を取り、思考力を奪ってボタンを押させようとしています。
画面上の数字や演出はすべてプログラミングされた演出だと理解し、即座にページを閉じましょう。



「なぜ何の価値も生み出していないのにお金がもらえるのか?」というビジネスの基本構造を一度冷静に問い直すことが大切です。
広告の派手な演出は、ソーシャルゲームのガチャと同じで脳内にドーパミンを出させるための仕掛けです。
「無料だし押すだけなら…」と思った瞬間から、相手の術中にはまっています。
画面を閉じるのが一番の予防策ですよ!
場面2:LINE登録してしまい、次々と別アカウントが送られてくる段階
tappyのLINEアカウントを登録し、「詳しくはコチラ」をタップしてしてしまった場合は、tappyを含むすべての副業LINEアカウントをブロックしてください。
このフェーズでの相手の狙いは、あなたを「見込み客リスト」として囲い込み、他社の副業へ個人情報を横流しして紹介料を得ようとしています。



案内された別のアカウントやリンクは絶対にタップ・追加しないでください。
すでに登録してしまったtappyの公式LINE、および誘導先のアカウントはすべて「ブロック」して通知を切りましょう。
個人情報をこれ以上渡さないことが最優先です。



LINEから次々と別の副業アカウントが送られてくるのは、あなたの個人情報が『売買リスト』に載っている証拠です。
放置しておくと怪しい案内が届き続けるので、迷わず一括ブロックしてくださいね。
場面3:電話で「高額プラン」の契約を迫られている段階
電話で何十万もする高額プランの契約を迫られている場合は、電話を即切り、業者の電話番号を着信拒否しましょう。
このフェーズでの相手の狙いは、「本日限定の割引」「枠が残りわずか」「すぐに元が取れる」といった希少性・緊急性の演出で判断力を奪い、数万円〜数十万円の契約を結ばせようとしています。
そのため、電話に出てしまった場合は、断りの文句は言わなくても良いので、とにかく電話を切ってください!



ガチャ切りできない場合は、「家族に相談する」「一度持ち帰る」と告げると切りやすいです。
消費者金融での借り入れを指示されても、絶対に指示に従ってはいけません。
相手は断られ慣れているため強気なトークをしてきますが、連絡を遮断するのが正解です。



「今日契約しないと損をする」と思わせる手法は、セールスにおける典型的な心理テクニックです。
本当に稼げるビジネスなら、借金をさせてまで急かして契約させる必要はありません。
毅然とした態度で電話を切ってOKです!
場面4:すでに契約・決済をしてしまった/借金をしてしまった段階
高額なサポートや教材を契約・決済してしまった、または相手に言われるまま借金をしてしまった場合は、すぐに信頼できる相談機関へ連絡しましょう。
このフェーズでの相手の狙いは、あなたに「これまで払ったお金や時間を失いたくない」と思わせることで、さらに「追加のサポートプラン」などを購入させようとしています。



これ以上の支払いは1円たりともやめましょう。
クレジットカード決済をした場合はカード会社へ連絡して事情を説明し、支払いの停止や相談を行ってください。
また、二次被害(「返金させます」と謳う別の怪しい業者)に引っかからないよう注意し、公的な相談窓口へ速やかに連絡しましょう。
一度お金を払ってしまうと「取り戻したい」という心理が働いて追加で支払ってしまいがちですが、相手はそこも計算済みです。
これ以上の追求ややり取りはストップし、「消費者センター(188)」や、「警察の相談窓口(#9110)」、弁護士・司法書士など信頼できる相談機関へ連絡し、被害を食い止めましょう。
株式会社NEXTLINEが運営するtappyの甘い言葉から自分を守ろう
今回検証した「tappy(株式会社NEXTLINK)」の集客構造をあらためて振り返ると、ユーザーの心理的隙につけ込むマーケティング手法が巧妙に組み合わされていることが分かります。
- ゲーミフィケーション演出で「簡単に稼げそう」と錯覚させる
- 無料フロントエンドで警戒心を下げてLINE登録・個人情報を獲得する
- クッションページとして機能し、別会社の高額副業案件へ横流しする
- 希少性・緊急性のトークで高額契約や消費者金融での借り入れへと追い込む
- 実在するクリーンな企業の社名に便乗してブランドの信頼性を偽装する
Web広告の世界では、「ターゲットの感情をどう動かすか」という技術が日々研究されています。
しかし、その技術がユーザーを騙したり、無理な借金を背負わせたりするために悪用されているケースが後を絶ちません。
「1タップで稼げる」「短時間で高収入」「誰でも簡単に」といったフレーズが広告に並んでいたら、まずは一歩引いて「このビジネスはどこから利益が出ていて、誰がどんな対価を払っているのか?」というマーケティングの構造を考えてみてください。



商品やサービスの背景にある「仕組み」を見る癖をつけることが、怪しい副業プロモーションから大切な資産と時間を守る最強の防壁になります。
少しでも「おかしいな」と感じたら無理に進めず、冷静に画面を閉じる勇気を持ってくださいね!


関根綾
元広告代理店 / 副業広告リサーチャー
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