こんにちは!「詐欺業者の書き置き」運営者の元広告マン・関根です。
最近、副業案件に加えて増えているのが、占いサイト「幸せの輪舞(しあわせのロンド)」に関するご相談です。
話を聞くと、きっかけはだいたい同じです。
TikTokやYouTubeで「この動画を見た人は金運が上がる」というような短い動画をなんとなく見ていたら、占い師を名乗るLINEアカウントに誘導されていた。最初は無料のはずだった鑑定のやり取りが、気づけば1通ごとの有料ポイント課金に変わっていて、返信を止めようとすると「今やめると運気が逆転する」と引き止められる・・・
そんな声が届いています。
この案内を実際に見てみて、元広告マンとしては、副業広告とはまた違う種類の「あ、これ知ってる作り方だ」という感覚がありました。
広告のプロが見た「幸せの輪舞」の第一印象
まずプロの目線で、「幸せの輪舞」に誘導される動画やLINEでのやり取りを眺めてみました。
副業広告と訴えかけてくる感情が違うだけで、作りの基本は驚くほど似ていました。
関根綾「稼げます」を「あなたは特別です」に置き換えただけ、という印象です。心理的な仕掛け方はほとんど同じなんですよね。
入り口の動画が「行動しないと損をする」設計になっている
「この動画を見た人は金運が上がる」というような、TikTokやYouTubeの短い動画がきっかけになっています。
占いの内容そのものより、「見た・見ていない」で運が左右されるかのような煽り方をしている点が、まず気になりました。



広告のクリエイティブで「今すぐ行動しないと不利になる」という煽り方は、副業広告の「あと3名様限定」と同じ役割を果たします。中身を吟味させず、反射的にタップさせるための作りです。
「無料鑑定」は、終わらせない前提で設計されている
LINE登録後に届く「無料鑑定」も、広告の見せ方として典型的です。
無料の範囲で「あなたは特別な体質」といった個別感のある言葉を投げかけ、関係性を作ってから本題(有料鑑定)に入る、という順番になっています。



「無料」という言葉で警戒心を解除させてから本題に入るのは、副業案件の「完全後払い0円」とまったく同じ構造です。ジャンルが変わっても、使う武器はほぼ共通しているんだなと感じます。
ポイント表記で、実際の金額を見えにくくしている
課金は「1通153pt」のようなポイント制になっており、円換算では1通あたり1,500円程度になります。
ポイント表記そのものは他の業界でも使われる仕組みですが、「1通いくら」という感覚を薄め、積み重なった総額に気づきにくくする効果があります。
ここまでの3つのポイントだけでも、慎重になったほうがいい理由としては十分だと思います。
次の章では、実際にLINE登録した後、無料鑑定がどのように有料課金へ変わっていくのかを、ステップごとに見ていきます。
無料鑑定から「終わらない課金」に変わるまでの流れ|広告導線として分解する
寄せられた相談を整理すると、多くの方が似たような流れをたどっています。STEP形式で見ていきます。
きっかけは、TikTokやYouTubeで見かけた「この動画を見た人は金運が上がる」といった短い動画だったという方がほとんどです。
気になってタップすると、占い師を名乗るLINEアカウントへの登録画面に案内されます。



動画の中身そのものより、「タップした・しなかった」で運が変わるかのような煽り方が入り口になっている時点で、正直かなり作り込まれた導線だと感じます。
LINE登録後、まずは無料の鑑定メッセージが届きます。
ここで「あなたは特別な体質を持っている」「選ばれた人にしか送っていない」といった、個別に語りかけられているような演出が始まります。



広告の世界では、「あなただけに」という特別感の演出は、もっとも警戒心を解きやすい手法のひとつです。無料の範囲でここまで丁寧に構ってもらえると、悪い印象は持ちにくいんですよね。だからこそ、ここからが本題だと思ってください。
やり取りを続けていくうちに無料鑑定は終わり、続きを見るにはポイント購入が必要と案内されます。
前章で触れた通り、1通あたり153ポイント(1,530円相当)という設定で、一見小さく見える金額が少しずつ積み重なっていきます。
広告の入り口では「無料」しか見せず、価格が出てくるのは関係性ができたあと——という順番も、副業案件の「電話でようやく金額の話をする」パターンと同じです。ページの外に価格の話を追い出すことで、比較・検討させずに進めさせる設計になっています。
返信を止めようとすると、「ここでやめると運気が逆流する」「あと少しで幸運が訪れる」といった形で、不安を煽って継続を促す文面が届く、というケースが多く報告されています。



1通あたりは1,500円程度でも、「あと少しで」を繰り返されるうちに、気づけば総額が数十万円になっていた、という相談は少なくありません。少額課金だからこそ、歯止めが効きにくいんです。「引き止められて当然」という空気を作られてしまうと、冷静な判断がしづらくなります。
ここまでの流れを見ると、「無料」から始まった話が、少額課金の積み重ねによって、いつの間にか大きな金額に変わっていることがわかります。次の章では、この案内に登場する複数の「鑑定師」について、広告に登場する人物という視点から見ていきます。
”実在しない鑑定師”という疑い
ここまでは動画・LINE・課金の「導線」を見てきましたが、この案件でもう一つ気になったのが、やり取りに登場する「鑑定師」の存在そのものです。
「幸せの輪舞」でやり取りをしている鑑定師として、朱萌咲(しゅめんしゃお)という名前が登場しますが、調べていくと、南雲余善、星川ジュリア、神舞エリカといった、他にも複数の名前が出てきます。
一人の担当者が状況に応じて複数の「鑑定師人格」を使い分けるのは、占いサイト詐欺の典型的な手口です。
実在しない人物を、プロフィールとともに登場させ、あたかも複数の実力派占い師が在籍しているかのように見せかける。
読者に「この人(たち)は本物だ」と信じ込ませることが、そもそもの狙いです。



「宝冠龍の咆哮」「超級客星」といった、聞き慣れない特別な言葉を使われると、なんだかすごそうに聞こえてしまいますよね。でも、それこそが手口です。実在しない占術用語を、権威付けのためだけに作り出しているケースは珍しくありません。
今回のケースでも、複数の鑑定師名が確認できる時点で、この典型的な手口と同じ構造が使われている疑いは強いと言えます。
もし「鑑定」そのものが実在しないなら
私は弁護士や司法書士ではないので断定はできませんが、この構造がもし事実であれば、話は単なるマナーやモラルの問題では済みません。
実在しない人物を装い、鑑定という体裁で金銭を継続的に支払わせている場合、消費者契約法上の「不実告知」に該当する可能性があるのはもちろん、実際には行われていない鑑定行為に対して対価を得ているという点で、詐欺罪(刑法246条)に触れる可能性すら視野に入ってくる話です。



「オカルトだから」「占いだから」で片付けられがちですが、実在しない相手を演じて代金を取っているとしたら、それはもう占いの範疇の話ではないと思っています。
占いという性質上、「先生を信じたい」「この人だけは自分の味方でいてくれる」という気持ちが働きやすく、それが冷静な判断を鈍らせます。
運営側は、その心理を織り込み済みで仕組みを作っています。
次の章では、運営会社である株式会社レガロの特定商取引法上の表記を確認しておきます。
運営会社の実態調査
特定商取引法に基づく表記を確認しておきます。
| 販売事業者 | 株式会社レガロ |
| 運営責任者 | 伊吹華央 |
| 所在地 | 東京都中央区日本橋堀留町1-10-1 カクタビル2F |
| 電話番号 | 050-3170-7859 |
| メールアドレス | [email protected] |
私が調べた範囲では、この会社について詳しい情報はあまり見つかりませんでした。
ネット上には「登記が確認できない」といった指摘も見られましたが、この点は私自身では裏取りができていないので、ここで深追いはしません。



会社の実在性を調べるのは、正直私の管轄外です。広告の作り手として言えるのは、特商法の表記に必要な項目が形式上は並んでいるということだけで、それが「安心できる根拠」にはならない、ということくらいです。
それよりも気になったのは、前の章で見た「鑑定師」の存在そのものでした。
会社の実態以上に、「誰が、どうやってあなたとやり取りしているのか」を知っておくことのほうが、このジャンルでは大事だと思っています。
次の章では、実際にどのような被害報告のパターンがあるのか、整理してご紹介します。
それよりも気になったのは、前の章で見た「鑑定師」の存在そのものでした。会社の実態以上に、「誰が、どうやってあなたとやり取りしているのか」を知っておくことのほうが、このジャンルでは大事だと思っています。
次の章では、実際にどのような被害報告のパターンがあるのか、整理してご紹介します。
よくある被害報告のパターン
正直にお伝えすると、「幸せの輪舞」や「株式会社レガロ」について、Yahoo!知恵袋や国民生活センターの公表情報のような、確定的な一次情報はまだ見つけられていません。
そのため、この会社について「こういう被害があった」と個別の事例を断定的に語ることは、今の時点ではできません。
ただ、「無料鑑定」から始まり、ポイント制の継続課金に移行していくこの手の占いサイトでは、共通して報告されるパターンがあります。
- 「特別に選ばれた」という言葉を信じてやり取りを続けるうちに、総額が数万円〜数十万円に膨らんでいた
- 返信をやめようとすると「今やめると運気が逆流する」等、不安を煽られて課金を続けてしまった
- 鑑定内容が抽象的で、具体的な悩みの解決にはつながらないまま、メッセージのやり取りだけが続いた
- クレジットカードの利用明細を見て初めて、支払った総額の大きさに気づいた
- 複数の鑑定師から次々とメッセージが届き、それぞれに返信・課金を求められた



1回あたりの金額が小さいからこそ、「まだ大丈夫」と思っているうちに積み重なっていく。これが占い詐欺のいちばん怖いところだと思っています。次の章で、すでに課金してしまった場合にできることを整理します。
次の章では、すでに支払ってしまった場合に、実際にどういった対応ができるのかを整理していきます。
もし、すでに関わってしまっていたら
「もう結構な額を払ってしまったし、今さら諦めるしかないのかな」
そう感じている方もいると思います。ただ、状況によっては、次のような対応ができる可能性があります。
まず、追加の課金はストップしてください
- 「あと少しで運気が開花する」
- 「ここでやめると今までの効果が消える」
といった言葉は、これまで払った分を惜しむ心理につけ込む、典型的な引き止め文句です。



これ以上、ポイントを追加購入しないでください。「もったいない」という気持ちが、次の課金を後押しするように設計されています。
やり取りの記録は、できる限り残しておく
ポイント購入履歴、鑑定師とのメッセージのやり取り、利用明細は、できる範囲でスクリーンショットを残してください。
1回ごとの金額が小さい分、「いつ、いくら払ったか」を後から正確に思い出すのは簡単ではありません。総額を正確に示せるかどうかで、主張できる範囲が変わってきます。
クーリングオフについて
占いサイトのようなオンラインの情報提供サービスは、通信販売に分類されることが多く、クーリングオフの対象外となるのが原則です。この点は、副業案件の勧誘とは扱いが異なります。
消費者契約法に基づく契約の取消
「あなたは特別な体質」「必ず幸運が訪れる」など、根拠のない結果を断定的に示された場合は「断定的判断の提供」に、「今やめると運気が逆流する」といった不安を煽る説明を受けていた場合は「困惑類型」に該当し、それまでの課金分を含めて契約の取消を主張できる可能性があります。



私は弁護士でも司法書士でもないので、あなたのケースがどの主張に当てはまるかを断定することはできません。ただ、「占いに使ったお金だから」と諦める必要はない、ということだけは伝えておきたいです。
一人で抱え込まずに、まずは弁護士や司法書士に今の状況を整理してもらうことをおすすめします。
【まとめ】広告と“存在しない相手”に惑わされないために
ここまで、元広告マンの視点から「幸せの輪舞」の導線設計や、やり取りに登場する鑑定師の存在について見てきました。
最後に、記事の要点を整理しておきます。
- TikTok・YouTubeの動画で「見た人は運が上がる」と煽り、行動を急がせる入り口設計
- 「無料鑑定」で個別感を演出し、関係性を作ってから有料課金に移行する順番
- 1通153pt(1,530円相当)というポイント表記で、積み重なった総額を見えにくくする仕組み
- 複数の鑑定師名義が登場し、実在しない人物である疑いが強い、占いサイト詐欺の典型的な手口
- 特商法上の会社所在地について、登記が確認できないとの指摘もあるが、この点は未確認情報



「あなたは特別」という言葉を信じてやり取りを続けてしまったことも、返信をやめられなかったことも、あなたの判断力が足りなかったからではありません。
個別感のある演出で関係性を作り、少額課金を積み重ねさせる。
最初から計算して設計された導線に乗ってしまっただけです。「占いに使ったお金だから」と恥ずかしく思う必要もありません。
一方で、ポイント購入履歴やメッセージのやり取りは、時間が経つほど確認しづらくなります。
「もう少し様子を見よう」と先延ばしにするより、不安を感じた今このタイミングで、記録を整理し、弁護士や司法書士に一度話を聞いてもらうことをおすすめします。
私は弁護士でも司法書士でもないので、あなたの契約が違法にあたるかどうかを断定することはできません。私にできるのは、広告の作り手側の目線から「ここは危ない」と伝えることと、寄せられた情報を記録して、必要な窓口につなぐことだけです。
それでも、誰かに今の状況を話すことから、次の一歩が見えてくることは多いと思っています。


関根綾
元広告代理店 / 副業広告リサーチャー
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